「クオリティ」、「パフォーマンス」、「ローコスト」という三種の神器を兼ね揃えた「+blue」。今回はブラスブルーの魅力と、プラスブルーが提供するサービス群の中から、先行してリリースされた「ドメイン&ホスティングサービス」にフォーカスをあて、プロジェクトマネージャである吉成鮎美氏と、取締役でもあり開発責任者である和田強志氏へのインタビューを交えながらその全貌をレポートしたいと思います。
個人的ではあるが、かなり気に入っている「+blue (プラスブルー)」と言う、どこかで聞いた事があるようで今までになかったネーミング。それについて聞いてみた。
『当社のコーポレートカラーに採用されている色には「UTN BLUE」という名前がついています。この色を「お客様のお仕事や生活に、ちょっとだけ加えて幸せになって頂きたい。」という気持ちからサービス名に「プラスブルー」を採用しました。』
当初は様々なネーミングが出されていたと言うが「これだ!」という決め手がないままだったのが、2005年のある日突然、「+blue」という天からの声が担当者宛てにメールで送られてきたと言う。
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今では「プラスブルー」という名前が付けられたそのプロジェクト構想は、2004年から始まっていたという。
『1997年から現在も稼動しているエンタープライズ向けのオンデマンド型ネットワークサービスがあります。設備投資も完了し、サービス料金を安くできることも分ってきていました。またこの先、コンシューマ (消費者/個人向け) という大きな市場への参入も経営的に真剣に考える時期が来ていました。既存のサービスをこの市場に対応させるのではなく、新しい仕組みを作りながら拡張性が高く、一般市場にも受け入れられる「何か」を創る時期が来ていたのだと思います。』
プラスブルーが担うマーケットは、企業と個人ではなく、「女性」、「男性」と、「企業」の3つに定義していると言う。この経営戦略も然り、今後のプラスブルーがどのような総合サービスにまで成長するのかが楽しみだ。
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さて前置きが長くなったが、先に述べた通り、このプラスブルーが提供するサービス群の中から先行してリリースされた「ドメイン&ホスティングサービス」の魅力について、紹介を始めよう。
この「ドメイン&ホスティングサービス」とは、簡単に言えば、プロバイダが提供する「○○○.ne.jp」などのドメインを利用するのではなく自分の好きなドメイン、例えば筆者であれば、大好きな「24 Twenty Four」のジャック・バウアーの文字を使って「jackbauer.jp」などの独自ドメインを使い、メールアドレスやホームページを利用するためのサービスだ。残念ながらこの「jackbauer.jp」はすでに第三者によって取得されてしまっているが…
取り扱い可能なドメインは60種類以上
まず魅力的なのは、「.jp」「.co.jp」や「or.jp」などはもちろん、「.com」「.net」をはじめとした海外ドメインを含めると60種類以上のドメインを扱っていることだ。
日本国内には、国内のドメインを唯一、集約管理をしている、ネットワークインフォメーションセンター(NIC)と呼ばれる機能を持つ「日本レジストリサービス社(JPRS)」という団体がある。プラスブルーを提供している株式会社日本データは、このJPRSの公認一次指定事業者でもある。同時に事業上に配置されている海外拠点とのネットワークをフル活用した体制や、海外のドメイン管理企業との業務提携を行うことで、世界各国のドメインを扱えるようにしているという。
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ただ、『残念ながら海外のNIC(ネットワークインフォメーションセンター)からの不明確な回答や、国によってはドメインの取得に厳しい制限があり、すべてのドメインを扱うことができないのが実情です。』というドメイン管理責任者の言葉の通り、現状では中東や途上国のドメインをプラスブルーで扱ってはいない。
一般的に取得ニーズの高いドメインは、ほぼ網羅しているので問題はない。ただ、扱いがないマイナードメインをどうしても必要としている場合には、同社が提供するオンデマンド型のネットワークサービス「DAWN WebService」との併用をお勧めする。プラスブルーでの価格と同じ、とはいかないが、このサービスでは顧客ニーズに合わせて個別の対応を行ってくれる。ストラテジックドメインなど大企業が戦略上必要とするマイナードメインについてはこちらを利用するのも解決策だろう。
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ドメインの複数年契約に対応
個人にとってもそうだが、特に企業にとって「取得したドメインの失効」により、サイトが利用できない状況に陥ってしまうと、致命的なダメージを受けてしまう。
そのような状況に陥ってしまう理由のトップが「更新費用の払い忘れ」。次に多いのが、英語で書かれた更新通知メールを「迷惑メールと間違えて捨ててしまう」事。海外のドメインに関しては、すべて英語で記載されたメールがいきなり送られてきて、それを見過ごしたためにドメインを更新できずに失効、というような事故が起きやすい。(後に述べるが、プラスブルーではこの英語での通知メールの代理受信も無償で行ってくれる。)
プラスブルーでのドメイン管理はこの問題を、複数年契約とペイメントシステムによる複合的なサービスによって解決してくれる。
後にも説明するが、プラスブルーでは決済の方法に「クレジットカード」に加え「デポジット」と呼ばれるポイント制決済の2つが準備されている。例えば、「.com」ドメインを1つ所有している方で、これを最低限10年は「絶対に」失いたくない、としよう。
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「.com」ドメインは年額1,200円だ。10年間このドメインを維持するために必要なコストは12,000円となる。そしてこの10年分の費用を指定の口座に振り込むだけで、自動的に毎年の決済が行われる。しかも嬉しい事に、一般的な業者が行っている「先付け金額確定」ではなく、例えば3年後に1,200円のドメインが1,000円に値下げされた場合には、その値下げ金額で決済してくれるという、なんとも至れりつくせりの決済サービスになっている。さらに当初は10年で考えていたが、それが5年など期間が短くなった場合でも違約金など一切なく手続きが行えるというからスゴイ。
クレジットカードでの決済はある程度安心だが、これにも不安が残る。例えば有効期限切れや、たまたま高額な買い物をした後など、何らかの理由やトラブルによってドメインの更新費用が決済できない可能性がそれだ。しかしここにも「しっかりとした解決策」があった。それは「クレジットカード」と「デポジット」の併用だ。例えばデポジットに1,200円を入れておけば、万一クレジットカードでの決済ができなかった場合でも、自動的にそのデポジット残高からの決済が行われ、ドメインの決済費用には支障が発生しない。さらにデポジットが使用された場合や少なくなった場合には、キチンとお知らせのメールがやってくると言う、ドメインを安心して運用したいユーザーには本当に心強いサービスだ。
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WHOIS情報の代理公開
先のドメインと関連する話になるが、ドメインにはWHOIS情報と呼ばれる、いわば「ドメインの所有者情報」を公開しなければならない。
この情報には所有者の住所や氏名、電話番号やEメールなどの連絡先が、「世界中の誰もが自由に参照できる」状態で公開されている。これでは個人情報の保護も何もあったものではないし、個人にとっては大きなリスクとなってしまう。結果気軽に「自分のドメイン」を取得することにすら躊躇や恐怖を感じてしまう。
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これを解決してくれるのが「WHOIS代理公開」サービスだ。簡単に説明すると、個人情報の部分をプラスブルーを運営する株式会社日本データの情報を代理公開する事で、個人情報の流出を保護すると言うものだ。有償の業者もあるようだが、プラスブルーでは無料での提供。もちろん、登録されている名前が自分のものではなくても、それはあくまで表示上の問題だけであり、あなたのドメインであることに間違いはない。
さらに海外ドメインにおいては、ドメインの更新メールなどが英語で到着するが、この連絡先も代理登録が可能で、ユーザーはこれら英語のメールなどを気にしなくても、すべてお任せの状態でドメインの運用ができる。
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安心のサーバ構成
プラスブルーを運用するためのサーバが設置されているデータセンターの場所は、セキュリティ上非公開になっているが、特別にそこを訪れる許可が得られた。
まずディスクの構成がRAID-5+1であることに驚いた。RAIDとはユーザーのデータを保存するためのハードディスクの構成だが、通常はディスク領域を最大限にするために、若干のリスクは背負ってもRAID-0などの運用が行われている事が多い。
例えば、RAID-0を100GBのディスクを8本で構成すると、ディスク容量は単純に100GB×8本=800GBとなる。しかしRAID-5+1の場合には、100GB×(8-1)÷2=350GBとなり、その容量は半分以下になってしまう。その分、耐障害性が非常に高く、万一ハードディスクが壊れたとしてもデータが失われる可能性が限りなくゼロに近い。
設備投資費用はかかるが、データの安全性を最優先とした結果だと言う。さらに驚いたことは、その耐障害性がある構成の上に「AITドライブ」という大容量のバックアップ装置が接続されている事だ。これらは各サーバに接続されていて、定期的にバックアップが実行されている。ただし、「まだこれが出番となるような事故はありません。」という事らしく、二重三重の安全対策が用意されている事を実感した。
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サーバの構成とは話が少しずれてしまうが、このサーバ群が収められた建物。まず建物に入るにはセキュリティカードが必要になる。通路やエレベータには監視カメラ。もちろん部屋に入るには鍵が必要になるが、さらにIDカードと入り口とは別のセキュリティカードがないと入室できない。入室してから目的の扉の鍵を開けると「ようやく」サーバルームにたどり着ける。
『サーバの起動にはパスワードが必要です。また個人情報などのデータはすべて、当社独自のエンクリプト技術で暗号化されて保存されています。データを持ち出したとしても、それを解読するには解読のアルゴリズムとデクリプトキー(復号鍵)が必要です。設備の運営についても、例え電源が落ちたとしても、バックアップ電源での運用が可能となっています。さすがに数日間、という規模の停電になってしまうとすれば、私たちが発電気を担いで対応する事になっています』と真剣な眼差し。
近い将来に新しいデータセンターの建設を計画中との事で、『屋上に数10mの強固な囲いを準備し、冬の期間の降雪をそこに貯めます。夏場はその冷気を利用してサーバルームや室内を冷やす計画です。エコロジーとしての試みですが、最近の異常気象が続いて雪が降らないと困りますね。場所は北国、とだけお教えします』との事。確かにサーバルームは常に24度を維持。夏場になればサーバが出す熱で冷房は常時ON。消費電力もその電気代も大変だと思うのだが、コスト削減ももちろんの事として、少しでもCo2排出を防げればという環境配慮とエコロジー感も見えてきた。
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無料で提供される数多くの標準サービス
こんな環境で運用されているドメイン&ホスティングサービス。それ故に多彩な機能までもが無料で開放されている。その主要な機能をいくつか紹介しよう。
まずはメールアドレス。このプラスブルーでは作成できるメールアドレスの数は、ユーザーが契約しているディスク容量内であれば制限がない。自由にいくつでも作成し利用することができる。さらに、ウイルスが付属するメールの自動削除、迷惑メールに関しては「受信する」、「しない」をメールアドレス毎にユーザーが設定できる。
そしてモバイルメール。「それは何?」という方も多いだろう。この機能はプラスブルーの特徴の1つだ。
例えば自分の携帯電話からメールを送信すると、「ezweb.ne.jp」、「docomo.ne.jp」や「softbank.ne.jp」など、契約している携帯キャリアのメールアドレスが相手には通知されてしまう。しかしプラスブルーのモバイルアドレスを作れば、携帯電話から送信されるメールも「自分のドメイン」から送信する事ができるのだ。
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携帯電話では、携帯番号ポータビリティによって、電話番号が変わらず他のキャリアに乗換えができるようになった。ただしメールアドレスだけはどうにもらない。それを解決するのがこの「モバイルアドレス」だ。しかも1つの携帯電話に、いくつでもモバイルアドレスを設定でき、それを同時に利用できるから驚く。
仕事のお客様用、友達、あまり良い表現ではないが「どうでも良い人」や通信販売の連絡用、という風にアドレスを使い分け、もし要らなくなったアドレスが迷惑なメールが入ってくるようになれば、そのモバイルメールアドレス「だけ」を削除すればよい。非常に便利な機能だ。これから携帯電話の乗換えを考えているユーザーがいれば、事前にこのモバイルメールを導入することをお勧めする。もちろんいくつ使っても無料だ。
そしてアクセス統計。個人にはあまり馴染みのない機能かもしれないが、公開しているホームページのどのページがどのくらい閲覧されているか、どんな検索キーワードでホームページにたどり着いたか、時間帯は何時頃にアクセスが多いのかなどを毎日集計してくれる。最初にどのページにアクセスしたか、どこからのアクセスが多いかなども集計でき、非常に便利な機能だ。
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卓越したセキュリティ
私が一番驚いのが、このセキュリティ機能だ。「お知らせメール」という柔らかい名前ではあるが、実はこの機能、今までに見た事がない程の総合セキュリティだ。
メールアドレスの作成や、ドメインの更新などは、プラスブルーの「メンバーサービスサイト」というサイトで行う。このサイトから送受信されるデータは、SSLという技術で暗号化されているのは当然。
それに加え、例えばIDとパスワードを使ってこのサイトにログインすると「何月何日、何時何分にログインしました」という内容のメールが到着する。メールアドレスの追加や変更、削除、支払い方法の変更、ドメインの更新年数の変更など、何らかのアクションを行うと、その内容が記載されたメールが到着するのだ。
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これによって、もし万一、自分のIDとパスワードが不正に利用されたとしても、その事実や、実行された内容までもを把握することができる。もちろん、このお知らせメールを配信しないこともできるが、その場合には何が起きていても自分がログインし、「何かおかしいぞ」と気づくまでは何も知ることができない。
企業ユーザーにとっては特に重要な機能でもあり、個人にとっては昨今の高度情報化社会におけるセキュリティの意味を知る良い機会になると思うし、私にとっても深く反省させられるよい機会となった。
銀行のネットバンキングなどでは、振込みを行った場合などには、その通知がメールで到着したりする。しかし、個人でホームページやブログを簡単に公開できるこの時代、ドメインというのはすでに会社や個人にとっての「資産」となっていると思う。このような機能は必須であり、また他の業者も見習うべき事案だと思う。
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統一感のあるユーザーインターフェイスとコントロールパネル
これらのセキュリティの設定やメールアドレスの変更などをコントロールパネルとしての役割を担うのが、メンバーサービスサイトと呼ばれるメンバー専用のサイトだ。
このサイトは非常に統一感があって使いやすい。基本的に「現在の設定」→変更→「変更値の入力」→確定→「変更後の値の確認」→完了→「最新設定の表示」という感じになっている。初心者にも分りやすく、ページの各所には関連するFAQ集(よくある質問と答え)へのリンクが配置されている。
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またすべてのページの最下部に「ユーザーフィードバック」と呼ばれるご意見箱のようなものがある。ここに意見や「この文面はこうしたほうが分りやすい」などと入力し「送信ボタン」を押すとその意見がカスタマコンタクトセンターに送信される。足りない機能や要望などもリアルタイムで受け付け、実現可能なものに関しては随時機能としてフィードバックしているという。
そしてここにも面白い機能が1つ。「匿名で送信」という機能がついている。「言いにくい内容であっても、それを私たちにお伝え頂きたい。」この言葉にすべてがあるように、ユーザーからの実直な声をキチンと受け止め、サービスの品質につなげる努力が伺える。
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このように満載された機能と、洗練されたセキュリティ。この魅力に「更なる輪」をかけるのがプラスブルーの価格だ。まず感じたのが、「このサービスを、月額たった550円で使えるのか!」という事だ。しかも紹介した機能すべてがその金額に含まれている。その秘密はどこにあるのか…
考えてみれば、「.com」ドメインで年額1200円、ホスティングが月額550円を計算して年額では6,600円。これらの合計でも7,800円にしかならない、この「+blue ドメイン&ホスティングサービス」。その秘密を探ってみよう。
何と言っても、これほどに充実したこのサービスが、月額たったの「550円」で利用できるというのが魅力。だが、不思議でならない。プロジェクトリーダに聞くと、
『サービスを運用するためのシステム的な開発は、創業から20年の実績を持っている開発部隊が担いました。また当初は主にインフラが中心でしたが、すでに20年近くインターネットの事業に携わっています。設備に関してはこの環境に恵まれ償却も終わり、ほぼ無人で運用が可能なシステムのメリットをあわせてお客様にもメリットのある価格で提供ができるようになりました。』と話してくれた。
また現在、世界各国へ向けたインターナショナルリリース版を開発中で、日本国内だけではなく海外でのマーケットまでを大きな視野にしているという。
『日本国内では、まだ家族単位でドメインを取得、という事は少ないと思いますが、ヨーロッパでは家族単位でドメインを持ち、運用している家庭も多くあります。また経済途上国においても、リーズナブル価格でサービスを提供することによって、ユーザーの獲得を目指しています。』
プラスブループロジェクトが成功した理由には、1988年の創業時から蓄積された経営ノウハウやソフトウェアやネットワークインフラの開発技術、そしてそれまでの事業経験や実績が最大の要因だと言う。土台なしに、この価格戦略やグローバルな視野を持ったプロジェクトを始める事は確かに不可能かもしれない。
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そしてこのサービスを支える開発責任者にも、なぜ「ドメイン&ホスティング」を先行リリースしたのかを経営戦略という観点から話を聞いてみた。
『まずは長年の経験を有する得意分野から、市場を開拓することを優先的に考えました。まったく新しいサービスから始めたのでは、不慣れさからお客様に迷惑をかけてしまう可能性が高くあります。私たちは長年エンタープライズ系の事業を中心にしてきましたので、コンシューマ市場は良い刺激でもあり、お客様の意見を最重要視して取り組まなければならない事業でもあるのです。その受容な市場に、まずファーストリリースとしてもっとも自信をもって投入できると判断したサービスが「ドメイン&ホスティング」です。』
プラスブルーというコアサービスの下に配置が予定されている、さまざまなサービス群の中から、「ドメイン&ホスティングサービス」というものが先行しているのは、自社の得意分野をまずサービス化し、お客様の信頼を確立する事を第一に考えていると言う。
『確かに経営戦略としての発端は経営側にあったかも知れません。ただし、それは、あくまでマスタープランであって、実際に具現化しここまで実現させたのは、純粋に本社のスタッフのみで構成された、たった数名のコアメンバーのおかげです。』
これからは一気に増えるであろうチームスタッフも、経営自体に20年の歴史を持つこの会社であれば、「何も不安はない」と感じるから不思議だ。
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冒頭で少し触れたが、最終的なプラスブルーとは、コアサービスとなる「プラスブルー」がアカウントサービス(メンバー登録や決済管理)システムとして機能し、それに付随する「ドメイン&ホスティングサービス」などの将来的にブラスブルーオフィシャルサービスとしてリリースされる様々なサービスで構成され、総合的がつ集約的なサービスを提供するポータルサイトとなるだろう、と話している。
具体的なビジョンとして、パソコンのトラブルなどで困った時に24時間利用できる「+blue PCレスキュー」、企業などのウェブサイトの開発支援を行う「+blue ウェブデザイン」、地域情報や店舗などの紹介を行う「+blue タウン」や、食材や花を扱う「+blue ダイニング」など、多岐にわたって、「個人」と「企業」それぞれに必要な情報とサービスの提供を行ってゆくと言う。
いずれのサービスも、プラスブルーにアカウントを持っていなければ利用ができない。そしてユーザーが要望するサービスは、ユーザーフィードバックシステムによって、順次サービスが開発そしてリリースされて行くのだろう。
このようにユーザー主導型でもあり、新しい感覚でサービスを統合させてゆく力をもった「プラスブルー」。
新しいサービスが生まれては消えるこの世の中で、あるべき姿を本来の姿勢で提供しているプラスブルーを、私は陰ながら応援をしたい。
2009年4月15日
余談...
このプロジェクトの最大の功労者は?という質問に、全員が口を揃えて言った名前は「ハムタス!!」という答えだった。「ハムタス?誰だそれは?」と思いつつも、ぜひその方にもインタビューを、と申し出てみると…
実はこのハムタス、プロジェクトチームのデスクそばに「住んでいる」ハムスター達の名前であった。『プロジェクトの進捗が思うように得られず辛い時も、ハムタスに癒されて頑張ることができました。ハムタスはプラスブループロジェクトの立派なメンバーです。』とのこと。そして、『実はハムタスという名前は、この「+blue プロジェクト」のコードネームでもあったんです。』と言う。どうやらただのハムスターではないようだ。
そして、このハムタス氏のお世話を欠かさず行っていたのが、前野容子氏。ウェブ全体の方向性を決めるコアメンバーの一人、サイトデザインの責任者だ。
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ハムタス氏。本当に可愛らしかった。ちなみに、ハムスターは3匹いるが、3匹とも同じ「ハムタス」という名前だという。『きちんと見分けはつくんですよ』とのこと。
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